本日は、『ドラマチック・リーディングの扉』へ
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この作品は、3部に分けて配信いたします。
― 雛 ― (3)
江戸時代に隆盛を誇ったが、明治維新を境に没落してしまう旧家。
生活のために売られる雛人形への愛惜の念と、文明開化の波にのまれてゆく家族の姿が、老女の回想を通して静かに語られる。
作:芥川龍之介 朗読:北村 青子 17分44秒
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― 冒頭文 ―
かう云ふ騒きがあつてから、一時間程後でございませう。久しぶりに見世へ顔を出したのは肴屋の徳蔵でございます。いえ、肴屋ではございません。以前は肴屋でございましたが、今は人力車の車夫になつた、出入りの若いものでございます。この徳蔵には可笑しい話が幾つあつたかわかりません。その中でも未に思ひ出すのは苗字の話でございます。
〈注釈〉
・会津っ原から煉瓦通り
千代田区大手町あたりにあった原、会津藩の屋敷跡。から、新橋・銀座間にできた西洋風の市街。
・赤毛布(あかゲット)
BGM:フリー音楽素材 Senses Circuitより
:ニコニコ・コモンズ素材ライブラリーより
●●●● Coffee Break ●●●●
● 芥川龍之介「雛」論 ―空間構造の視点から―
著者:早澤正人
● 文明開化の共同幻想について
岸田秀 著 『 ものぐさ精神分析 』(中公文庫)
国家論より引用
● オッペケペー節
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