2014年11月11日

『セロ弾きのゴーシュ』(1) 作:宮沢賢治


本日は、『ドラマチック・リーディングの扉』へ
お越し頂きありがとうございます。
この作品は、2部に分けて配信いたします。


― セロ弾きのゴーシュ ― (1)


作:宮沢賢治 朗読:北村青子 23分30秒


セロ弾きのゴーシュ/猫とかっこう

BGM :フリー音楽素材 Senses Circuitより
効果音 :ニコニコ・コモンズ素材ライブラリーより
     :小森平の使い方より
記事絵 : 東洲斎 重吉


― 冒頭文 ―

ゴーシュは町の活動写真館でセロを弾く係りでした。けれどもあんまり上手でないという評判でした。上手でないどころではなく実は仲間の楽手のなかではいちばん下手でしたから、いつでも楽長にいじめられるのでした。ひるすぎみんなは楽屋に円くならんで今度の町の音楽会へ出す第六交響曲の練習をしていました。トランペットは一生けん命歌っています。ヴァイオリンも二いろ風のように鳴っています。クラリネットもボーボーとそれに手伝っています。ゴーシュも口をりんと結んで眼を皿のようにして楽譜を見つめながらもう一心に弾いています。





ドラリー扉マスコット  
今日も、ドラリー扉に来てくれてありがとう★




    

    
posted by 北村青子 at 22:00| Comment(0) | 朗読作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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