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この作品は、3部に分けて配信いたします。
― 雛 ― (2)
江戸時代に隆盛を誇ったが、明治維新を境に没落してしまう旧家。
生活のために売られる雛人形への愛惜の念と、文明開化の波にのまれてゆく家族の姿が、老女の回想を通して静かに語られる。
作:芥川龍之介 朗読:北村 青子 15分12秒
― 冒頭文 ―
するともう月末に近い、大風の吹いた日でございます。母は風邪に罹つたせいか、それとも又下唇に出来た粟粒程の腫物のせいか、気持が悪いと申したぎり、朝の御飯も頂きません。わたしと台所を片づけた後は片手に額を抑へながら、唯ぢつと長火鉢の前に俯向いているのでございます。
〈注釈〉
・風邪(ふうじゃ)
・癲狂院(てんきょういん)
精神科病院を指した語。
BGM:フリー音楽素材 Senses Circuitより
:ニコニコ・コモンズ素材ライブラリーより
●●●● Coffee Break ●●●●
● 芥川龍之介「雛」論 ―空間構造の視点から―
著者:早澤正人
● 文明開化の共同幻想について
岸田秀 著 『 ものぐさ精神分析 』(中公文庫)
国家論より引用
● オッペケペー節
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